無断リンク論争

太古の昔から、WWWには無断リンク論争というものがありますけれども、最近も、「モヒカン族」の登場に契機を得て、微妙に再燃しているみたいです。


で、私がいつも尊敬して読んでいるBLOGで、それについてまとめられていました。


まさに、これ以上もこれ以下も説明は必要ないですよね。で、リンクで張られている他のWebサイトも見たりしたのですが、なかなか法学的な発想というのは理解されていないのだなぁ、と実感。


ふと思い出したのは、労働法での労働組合のユニオンショップ協定の締結に関する判例でした。憲法では「労働者が労働組合を結成する権利」が保障されていると同時に、「労働者が特定の労働組合に加入しない権利」も保障されているという。ユニオンショップ協定が締結されると、「労働者が労働組合に全く加入しない権利」は否定されるわけですが、これは労働者保護と労働者の自由の尊重との非常に微妙なバランスの上に成り立っているわけですね。


様々な自由や利益が衝突する世界に住んでいるということを知らない原理主義者というのは、大変に危険な存在であるとともに、非常に普遍的な存在でもあるのだな、と思い知った今日でした。