若者といえば


私は、「最近の若者は…」という言い方は根本的に嫌いなのだが、おそらくその理由の一つは、それによって「自分は違うけど」という局外的なイメージが出ることだと思う。そういうあなたはそんなに立派なわけ?といいたくなる人がいかに多いか。自分だってそう問われたら胸を張ってはいられないんじゃないかなーと思うわけです。


あと、世代論にしてしまうことで、個々の問題を考えずに済ませてしまうことになるところも嫌い。それって結局無責任なんじゃないの、という気がするのです。その後に、「ゆとり教育世代だから…」とか付ける人がいると、まさにそう思ってしまう。あなたの見たその一人に何か問題があるなら、その人の問題として語るべきなんじゃないのか、と。そういう風に一個一個の問題として考えなければ、問題の解決なんてできないんじゃないの、と思うのです。


もちろん私は、きちんとした統計的裏付けのあるマクロな議論は大切だと思いますが、世の中で論じられている「傾向」に血液型性格診断くらいの確からしさしか感じられないことが結構あるように思うのです。