geekの供給と需要


総選挙が終わって、もう内閣改造まで終わってしまったので、それらの話題は華麗にスルーして、今日はちょっとメモ。


切込隊長のBLOGはいつも読んでて、いろいろと参考になるんだけど、geekの供給と需要がマッチしてないよね、という話題は、まさにそうだと思いました。


さらに展開すれば、これはIT技術者に限らないんじゃないか、と。すなわち、一定程度の専門的スキルが必要とされる人材というのが、いわゆる「本流」の分野にはあふれるほどいるのに、本流から外れていて、しかしニーズがある分野になかなか存在しない、という事例はいろいろあると思います。例えば、法律家(あるいは法的思考ができる人)というのも専門的スキルの一つでしょう。


これがいわゆる「ニッチ市場」であり、ニッチ市場の方が、それほどの能力がなくても高収益が上げられる構造にあったりするんですよね。


こういうのの供給と需要のマッチングができないと、社会的厚生が下がってしまうのでもったいないなぁ、というのが私の感覚ですが、しかし切込隊長が指摘しているとおり、こういうgeekgeek同士の評判や最先端・本流の議論に常に取り組むことを好むので、それを無視して考えることはできません。


いずれにしろ、こうした高度な知的能力をいかに社会的にうまく利用できるのか、という効率性の問題は、非常に重要だと思います。


(追記)

コメント欄を見てたら、「上司がgeekをきちんと評価できない・待遇できないからいつかない」「geekをとりまとめるプロマネがきちんとしてないとダメ」という批判がいくつか。


なるほど、それはそうかも。難しいのは、能力がないけど評価は適正にできる人っていうのは、かなり少ないということでしょうか。


単に成果主義じゃないとダメとかそういう意味ではなくて、プロジェクトマネージメントの欠如の問題がここでもまた顕在化するんですね。